米政権、コロナ対策で国民に小切手支給検討 2週間程度での送付検討、景気下支えを狙う
[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、新型コロナウイルスの経済的衝撃を和らげるために、国民に小切手を支給する計画を明らかにし、最大1000ドルになる可能性があると述べた。また、新型コロナの感染が深刻な地域に野外病院を設置する公算が大きいとの考えを示した。
ムニューシン米財務長官は「米国民は今、現金を必要としている。今とは今後2週間という意味だ」とし、「政権は早急に米国民に小切手を送ることを検討している」と述べた。同計画を巡り議会指導部と協議していることも明らかにした。
ムニューシン長官はさらに、個人は最大100万ドル、企業は最大1000万ドルの税金納付を無利息かつ罰則なしで90日間延期することを可能にする方針を示した。
トランプ大統領は、米経済が短期的に苦境に直面すると予想しつつも、いずれ回復すると強調。「われわれは勝利する。人々が考えている以上に早く勝利すると望む」と述べた。
政府の新型コロナ対策を統率するペンス副大統領は、新型コロナ患者の流入に備え野外病院を迅速に設置することが可能としたほか、医療用マスクを病院に寄付し、購入を止めるよう、建設関連会社に要請していることを明らかにした。
トランプ大統領の新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は、新型コロナ感染症が重症化するリスクの高い「高齢者には自宅にとどまるよう、若い世代には外出を控えるよう要請する」と述べた。
トランプ大統領は前日、新型コロナ感染拡大防止に向けた指針を強化し、10人以上の集会や不要不急の旅行、レストランやバーでの飲食を避けるよう促した。 [nL4N2B965Q]
トランプ大統領はさらに、米国内の一部地域に旅行制限を設ける可能性も排除しないとし、「居間で時間を楽しむよう」国民に促した。
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