「夫に褒められても嬉しくない」妻の意外な心理 怒りすら感じる「的はずれな褒め言葉」の数々
このコメントを書いてくれた方は、「化粧しなくても変わらないよ」という言葉に「なんだかうれしくない」と言っているので、やはり化粧をしたところを褒めてほしいタイプなのだと思います。
そこで、この場合の1つの正解は「素顔と化粧をした顔を2段階で褒める」です。例えば「やっぱり化粧すると変わるね。いつも以上にキレイだね」などと(あくまでさりげなく)褒めつつ、「でも素顔もいいけどね」と素顔も褒めておく。
また、上から2番目のコメントにあるような「この服装、おかしくないかな?」と聞かれた場合、これはトラップです。「おかしくない」と答えるのは不正解。ちゃんと妻の服装を確認して、よければ「素敵だと思うよー」とか、あるいはちょっとどうかなと思う点があったら、それをちゃんと伝えるのが誠意というもの。
「ちょっと派手すぎるように思うんだけどな」とか「スカートよりパンツのほうがいいんじゃないかな」など、率直に感想を伝えるのは、悪いことではありません。むしろ、ちゃんと考えてくれている感じで好印象。大して見もしないで「おかしくないよ」と答えるのが、もっとも不誠実です。
心がこもっていない褒め言葉で、妻の心は離れるかも
前述の「おかしくないよ」もそうですが、あまり考えもせずに言葉を口にすると、そういう気持ちは伝わってしまいます。
かわいいとか、痩せたねと褒めて、妻がそれに対してムカついたり、キモがったりするのは、「とりあえずかわいいとか痩せたねと褒めておけば機嫌よくいてくれるのではないか」という夫の心のうちが、妻に伝わっているからではないでしょうか。
それに「かわいい」という褒め言葉は、あまりにざっくりしすぎているため、「ほかに褒めようがないからとりあえずかわいいと言っておいた」というテキトー感が否めません。
ただし、外見を褒められるのは、悪い気はしないものだと思います。そこで、より具体的に褒めたほうが、妻としても素直に喜べるのではないでしょうか。
「今日の服装、とても似合っていてキレイだね」とか「髪切ったら印象変わったね。すごくいいと思うよ」とか。ポイントを絞って、より具体的に、自分自身がいいと思った点を素直に伝えるに限ると思います。
つまり、褒めて相手を喜ばせたいと思ったら、誠実な気持ちで褒めるに尽きます。もし何か下心があって褒めるとしても、「誠実に褒めること」を心がけましょう。
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と、小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
※調査対象:既婚子持ちの35~45歳の女性200人