愚の力 大谷光真著

愚の力 大谷光真著

浄土真宗の宗祖である親鸞は、自分は煩悩にまみれた「凡夫」だと言い、その師である法然は「愚者になれ」と言った。「凡夫」「愚者」であることを自覚することによって人は救われると説くのが浄土教の教えの要だという。

ひるがえって、現代社会は歯止めなき欲望に突き動かされ、万能だと勘違いした自己中心的な考え方が横溢した揚げ句、生きづらい世の中になってしまったと著者である西本願寺24代門主は嘆く。

人間は愚かな存在であり、周囲に生かされているからこそ生きられるのだということを自覚することの大切さを説く。親鸞聖人の教えを手掛かりに、先行き不透明な現代社会をよりよく生き抜くための知恵を与えてくれる。

文春新書 819円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT