愚の力 大谷光真著

愚の力 大谷光真著

浄土真宗の宗祖である親鸞は、自分は煩悩にまみれた「凡夫」だと言い、その師である法然は「愚者になれ」と言った。「凡夫」「愚者」であることを自覚することによって人は救われると説くのが浄土教の教えの要だという。

ひるがえって、現代社会は歯止めなき欲望に突き動かされ、万能だと勘違いした自己中心的な考え方が横溢した揚げ句、生きづらい世の中になってしまったと著者である西本願寺24代門主は嘆く。

人間は愚かな存在であり、周囲に生かされているからこそ生きられるのだということを自覚することの大切さを説く。親鸞聖人の教えを手掛かりに、先行き不透明な現代社会をよりよく生き抜くための知恵を与えてくれる。

文春新書 819円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT