あいまいな薄毛情報に惑わされると危険なワケ

薄毛や脱毛には複数の種類と理由がある

AGAは、20代後半以降に症状が進み始めるケースが多く、30代男性の10%、40代男性の30%、50代男性の40%、60代男性の50%で症状が表れます。

近年、AGAは若年化が進んでいると指摘されていまして、私自身も医療現場でそう感じています。食生活が関係しているのかもしれませんし、ほかの要因かもしれませんが、詳しいところはまだわかっていないのが現状。実は、欧米のほうがもっと若年化が顕著だという報告もあります。

実は欧米でも悩んでいる人が多い

日本人の感覚からすると、欧米には薄毛でカッコいい映画俳優やアーティストがフツウにいるためか、「欧米人は薄毛でもカッコいい」とか「薄毛で悩んでいる人は少ないに違いない」と思っているかもしれませんね。でも、それはほぼウソ!!

もちろん「薄毛をよし」と捉えるかどうかは個人によりますが、欧米でも悩んでいる人が多い、というのがホントのところ。なぜって、AGAの薬のほとんどすべてが欧米で開発されているから。大きな製薬メーカーが欧米にあるから、ともいえるけど、大きなマーケットが欧米にあるから、ともいえるわけですね。

薄毛に悩む男性は、はるか昔から今に至るまで、洋の東西を問わずたくさんいて、今後も、その長い歴史が大きく変わることはないでしょう。いつでも、どこでも、髪を気にする男性は後を絶たないのです。といったとしても、今、薄毛を気にしている皆さんの気が晴れるわけじゃないことも、よくわかっています。

ということで、薄毛の詳しい話を進めていくことにします。

みなさんは、ちまたに広がる「ざっくりとした薄毛情報」を熱心に見ていませんか? 自分は「このタイプの薄毛」と勝手に思い込んでいませんか? いろいろな薄毛・脱毛症を混同してしまっていませんか?

わかります、コレ、誰でもやってしまいそうなこと。でも、はっきりいってキケン! なぜなら、間違った情報に振り回されたり、ムダなことにお金や時間を費やしてしまったり、うっかりすると誤った方法で事態を悪化させてしまう可能性さえあるから。やはり、ここは皮膚科医の立場から、まずは薄毛・脱毛症の種類やその原因などをお話ししようと思います。

その前に……。

薄毛は決して悪いことではありません。薄毛でカッコいい人はいくらでもいるし、年齢を重ねていけば、多くの人が薄毛になるものですからね。ただ、外見に大きく影響する要素でもあるので、気になる人が多いということ。それに、髪の毛にはそれなりに役割があります。

具体的には、まず頭皮を紫外線から守ること。と同時に、極端な暑さや寒さから皮膚を守ってもいます。また、毛が適度なクッションのような役目をするので、物理的な刺激や衝撃から頭を守ることも。さらには、体温調節をするための汗をとめておくことや、ニオイを保つことも挙げられます。

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