不倫がこんなにも世の中の関心事になる理由 週刊誌、ドラマ、ネット…止まらない連鎖

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願望アリでもナシでも気になってしまう不思議をひもときます(写真:kieferpix/iStock)

先週2月5日、東出昌大さんと唐田えりかさんの騒動がいまだ収束しない中、鈴木杏樹さんと喜多村緑郎さんの不倫が報じられました。

週をまたいだ12日には、「文春オンライン」の「『鈴木杏樹さんを許さない』不倫相手の妻・貴城けいが悲痛告白」、13日には「NEWSポストセブン」の「鈴木杏樹と不倫の喜多村緑郎、尾上松也の妹とも不倫した」が報じられるなど、不倫をめぐる報道はさらに過熱しています。

テレビ番組で扱われた不倫もTwitterのタイムラインをにぎわせました。12日放送のドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)で主人公の週刊誌記者・真壁ケイト(吉高由里子)は不倫ネタをスクープする一方で、既婚者の元カレ・尾高由一郎(柄本佑)への思いを募らせ、踏みとどまろうとしながらもキスしてしまうシーンがあり、賛否の声で盛り上がっていたのです。

現在発売中の週刊誌に目を向けても、『週刊文春』が「安倍首相も怒った『不倫審議官』大坪寛子 新型肺炎で大失態」、『女性自身』が「鈴木杏樹4千円ラブホ不倫にマル秘覚悟『略奪愛でも再婚したい!』」、『週刊女性』が「ひきこもり息子を暴発させた禁断の“不倫婚約”」、『FRIDAY』が「鈴木杏樹 高級外車で休憩料金4000円 ラブホ不倫」など、「不倫」の文字が散見されます。

ネットも、テレビも、雑誌も、これほど「不倫」というネタを扱っていることにあらためて驚かされますし、これは裏を返せば「見る側のニーズがあるから」にほかなりません。なぜ世間の人々は「不倫」というテーマにここまで引かれるのでしょうか?

各メディアに出入りしているコラムニストとして、また、数多くの不倫相談を受けてきたコンサルタントとしての立場から、その理由をひもといていきます。

濃密な三角関係が議論を活発にする

そもそも不倫は犯罪ではなく刑事罰こそ受けないものの、民法上の不法行為に当たり、被害者に損害賠償する責任を負うもの。「禁止されるほど興味を持ち、やってみたくなる」カリギュラ効果という心理法則があるように、まずは「社会的に禁じられていることだから」という点が人々を引きつける前提となっています。当たり前の話ですが、一夫多妻制が認められている地域では、日本のように不倫騒動で盛り上がることはありません。

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