消極的希望、どうしても「やりたくないこと」は何だ?
たとえばAが苦手で、Bが得意だったとする。本来ならまずは努力して苦手なAを克服するべきなのだろうが、僕は得意なBに全力で取り組むことで、Aをしなくても済む道を模索するタイプなのだ。
ラジオに異動したのだって、「テレビ局じゃないな」という消極的な発想がきっかけだったし、やりたくないことを回避していった末に見えてきた「やりたいこと」を初めて一つの番組の形にできたのが、「Life」だった。
やりたいことが明確で、実現するビジョンがあるのなら会社を飛び出すのもいい。しかし実際には僕のように「何かやりたいと思いつつその形はあいまい、一方で会社に与えられた仕事に漠然と違和感を抱いている」という煮え切らないタイプの人がマジョリティなのではないか。
そんな人は、会社を「外枠」として利用してみるのもいいかもしれない。枠が与えられるからこそ、そこに入り切らない部分が個性になり新たな価値を生み出すのだ。やりたくないことを明確にすることで、やりたいことが切り出されていく。そんな「会社の使い方」もありなのではないか。
構成:宮崎智之
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら