会社から飛び出さず「やりたいこと」をやる! ノマドにも社蓄にもなれない人の、会社の見方・使い方

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消極的希望、どうしても「やりたくないこと」は何だ?

たとえばAが苦手で、Bが得意だったとする。本来ならまずは努力して苦手なAを克服するべきなのだろうが、僕は得意なBに全力で取り組むことで、Aをしなくても済む道を模索するタイプなのだ。

ラジオに異動したのだって、「テレビ局じゃないな」という消極的な発想がきっかけだったし、やりたくないことを回避していった末に見えてきた「やりたいこと」を初めて一つの番組の形にできたのが、「Life」だった。

やりたいことが明確で、実現するビジョンがあるのなら会社を飛び出すのもいい。しかし実際には僕のように「何かやりたいと思いつつその形はあいまい、一方で会社に与えられた仕事に漠然と違和感を抱いている」という煮え切らないタイプの人がマジョリティなのではないか。

そんな人は、会社を「外枠」として利用してみるのもいいかもしれない。枠が与えられるからこそ、そこに入り切らない部分が個性になり新たな価値を生み出すのだ。やりたくないことを明確にすることで、やりたいことが切り出されていく。そんな「会社の使い方」もありなのではないか。

 

構成:宮崎智之

「週刊東洋経済」2014/3/8号(認知症を生きる)

 

長谷川 裕 TBSラジオ プロデューサー

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はせがわ ひろし / Hiroshi Hasegawa

1974年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、1997年にTBS入社。2001年からTBSラジオの番組制作を担当し、「荻上チキ・Session-22」、「菊地成孔の粋な夜電波」、「森本毅郎・スタンバイ!」、「アクセス」などの番組を手がける。2006年に立ち上げた「文化系トークラジオLife」は、優れた放送番組に贈られるギャラクシー賞大賞を受賞(2008年)、同番組では「黒幕」としても活躍している。共著書に『文化系トークラジオ Lifeのやり方』、『文化系トークラジオLife』などがある。@Life954

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