新型肺炎に漢方薬?武漢では赤十字に不満爆発

中国メディア財新「新型肺炎のリアル」2月2日

2月1日、武漢市赤十字会の臨時倉庫に救援物資を受け取りに来た医療関係者(写真:財新)
独立系メディア・財新の記者は武漢をはじめ中国各地で新型肺炎のリポートを継続中だ。彼らは取材の第一線で得た情報を日々「肺炎日記」としてアップデートしている。新型肺炎の流行がピークに向かう現在、彼らの情報から目を離せない。

新型肺炎の感染拡大は相変わらず深刻だ。2月2日16時の時点で、中国での累計感染者数は1万4489人、死亡は304人、感染が疑われるのは1万9544人となっており、湖北地域での感染拡大が引き続きスピードを増している。現在のところ、湖北省で感染が確認されたのは9074人。そのうち黄岡市では累計1002人の感染者が確認され、武漢に続く全国で2番目の感染者数が1000人を突破した都市となった。

「特効薬」報道で漢方薬が蒸発

感染の蔓延は民衆のパニックを引き起こし、その勢いに乗じて各種の薬が注目されている。以前、SARS(重症急性呼吸器症候群)の時には漢方薬の板藍根(ばんらんこん)が意外な「封じ神」となったが、今回は「双黄連口服液」が一夜にして売り切れた。

本記事は『財新』の提供記事です

1月31日に「新華視点」が、中国科学院上海薬物研究所が漢方薬の双黄連口服液によって新型コロナウイルスを抑制できると発見したと報道した後、すぐさま各薬品販売サイトへと買い手が殺到し、この薬は一瞬で入手できなくなった。そのほか、さらに抗エイズウイルス薬や抗エボラウイルス薬が激論を引き起こしている。それぞれの「特効薬」は本当に信頼できるのだろうか?

みなが先を争って薬を購入した一夜が明けてから、双黄連口服液が引き起こした騒ぎを冷静に分析してみた。登場したばかりのネットアイドル的な薬品、「双黄連口服液」は、テスト段階において新型コロナウイルスを抑制できただけであり、いかなる予防効果もなく、なお後に行われる臨床研究の結果を待たなければならない。

同じく大いに注目されている「連花清瘟」は、主に患者の炎症や発熱などの病状に特化したもので、ウイルス自身に対しては何の作用も及ぼさず、新型コロナウイルスを予防する効果もない。言いかえれば、金儲け目当てで買い占められた薬には手を出さず、病気になっていないのなら何の理由もなく薬を飲むことはくれぐれもしてはならない。

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