快進撃「SixTONES vs Snow Man」への違和感

デビュー曲が初週ミリオン突破の快挙も

「グループもレコード会社も違うのに、何で合算が認められるのか意味不明」「抽選で当たるハイタッチ券で大量購入させるやり方がひどい」「抽選というやり方は、買えば握手券が必ずつくAKB48よりもエグイ」などの声があがるのも無理はありません。

名義には“vs”とうたいながらも、実質的に“and”の合算であること。さらに、「スペシャルイベント+ハイタッチ会」の応募期間は1月21日12:00~26日23:59と、初週に大量購入させるためとしか思えない設定だったのです。

もちろんメンバーたちが努力してきたことはたたえられるべきであり、ファンではない人々からも「本人たちは悪くない」という擁護や、「これからずっと2グループ一緒に発売するの?」という心配の声があがっています。だからこそマネジメント側への批判は過熱してしまうのでしょう。

「印象操作どころか数字操作」という声も

マネジメント側もプロである以上、多少なりとも批判を受けることは覚悟していたのではないでしょうか。それにもかかわらず強引な手法に踏み切ったのは、「彼らに箔をつけよう」「売れているイメージをつけたい」という狙いであることは想像にかたくありません。

実際、23日に「初日売上77.3万枚は歴代1位」、24日に「発売3日でミリオン突破」、28日に「オリコン週間ランキング1位、史上初のデビューシングル初週ミリオン達成」などと、短期間で繰り返し彼らの快挙が報じられました。彼らに箔をつけ、世間の人々に「売れている」というイメージをつけようとしている様子がわかるのではないでしょうか。

別の業界に目を向けても、書籍の世界では、関係者の大量購入で瞬間風速的にAmazonランキングの上位を獲得し、「ランキング1位」をPRフレーズに打ち出す戦略が長年採用されてきました。このように「売れているものが気になる、買おうとする」という人間心理を生かした戦略はビジネスセオリーの1つです。

しかし今回は、「印象操作どころか数字操作」という辛辣な声が見られるように、2グループ合算の形を採用したことで、「やり方がうまいな」と受け流してもらえず、「そんなやり方にはだまされないぞ」という抵抗を生んでしまったのでしょう。

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