アマゾンの制裁で会社を潰しかけた36歳の告白 月500万円の売上がアカウント停止後に凍結

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その推測の根拠に挙げるのが、永井の会社の複数の商品が50個単位で代金引き換えで注文されたことがあった。しかし、そのすべてが受け取り拒否に遭う。代引きで受け取り拒否となっても、注文者は商品レビューを書き込むことができる。その直後に、悪意のあるレビューが数多く商品レビューに書き込まれた。

この出品者のアカウントの閉鎖や削除は、永井だけに起こった特殊なことではない。アマゾンの《セラーフォーラム》という出品者同士のやり取りの欄には、アカウントが削除されたという書き込みがいくつも残っている。例えば、2018年10月には、こんな悲鳴のような投稿がある。

アマゾンに苦しめられる出品者たち

件名:出品用アカウントが閉鎖されてしまいました
先週から出品用アカウントが停止になってしまい、頑張ってみましたが閉鎖になってしまいました。 納得のいく説明もないためただ泣き寝入りをするしかないのかもしれませんが、自分のどこに落ち度があり、提出した改善計画案などのどこが問題だったのか知る機会も持てませんでした。 正直憔悴してしまっています。〈中略〉自分で思う最善の改善案を提出したのですが、その翌日『適切な改善案が提出されなかったためアカウントを閉鎖しました』との連絡が入りました。何がどう足りなかったのか具体的な提示もなく。手が震えて冷や汗が止まりませんでした。〈中略〉一度閉鎖されると復活は絶望的と聞いています。でも今後もし再開が出来たら何が問題だったのかを知りたいと思います。どなたか閉鎖から復活された方はおられませんでしょうか。ご助言をよろしくお願いいたします。

この投稿は2019年4月時点で、1万7000回以上閲覧されており、投稿から1カ月で、70件近い返信がついている。この種類の投稿に対する出品者の関心の高さが表れている。

次ページ「死刑判決を受けるような気分です」
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事