アマゾンの制裁で会社を潰しかけた36歳の告白 月500万円の売上がアカウント停止後に凍結
2019年3月にはこんな投稿もある。
アカウント閉鎖を判断するのは“全知全能の神”であるアカウントスペシャリストであり、個人名はない。連絡する電話番号もない。永井が私に見せてくれた長々とつづくメールのやり取りを読んでも、こうした状況を打開するのは、ほとんど不可能にみえた。
裏技を使って再出店を計るも…
永井の会社は、それまでのアマゾンでの月間の売り上げが、400万円から500万円あった。アカウント閉鎖でこの売り上げが凍結され、アマゾンからの入金の流れが途絶えた。これから売るべき商品の在庫も抱えていた。従業員の給与も払わなければならない。
もう1度、出品者のアカウントを作ろうと思っても、同じIPアドレスからでは、新規のアカウントは開けない。アマゾンの出品者仲間の1人が、デスクトップクラウド(仮想デスクトップ)を経由すれば、新しいアカウントが作れるという裏技を教えてくれた。
経営者の名前も住所、屋号も変え、新しいアカウントを作り、それまでの商品を再度、出品する。8月中旬のことだった。しかし、商品レビューはゼロ、ショップへのフィードバックもゼロの状態では、同じ商品を出品しても売れなかった。
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