「日経平均2万7000円」が絵空事ではない理由 株価は一服かもしれないが上昇はまだ続く
もちろん、米中貿易協議の段階的決着に期待するが、トランプ大統領のひとことでどう変わるかわからない。さらに言えば、香港動乱も先が見えない。では日本の企業業績は、といえば前出のように期待を大きく裏切っているし、先週に出た日本のGDPは年率換算でわずか0.2%成長。同日に出た中国の工業生産額や小売売上高も予想を下回った。
しかし、今はこうした関連銘柄さえ、あまり下がっていない。やはり、これは明らかな「需給相場」であると割り切るべきだ。そしてその象徴が外国人投資家の一貫した買いだ。売り方はかなり困惑している。踏んでは売り、踏んではまた売りもそろそろ限度だ。政局の混迷から国会解散期待(?)の材料まで加わり、今後、売り方はますます困惑するだろう。
25日移動平均線での待ち伏せが「免罪符」に?
一方、買い方の多くも、実はこの相場に乗れていない。エントリーのタイミングがつかめないまま、ここまで来てしまった。その訳は、簡単だ。高値つかみの愚行を犯したくないからだ。そこで筆者は、25日移動平均線を「免罪符」に使うことを勧めたい。急騰場面(移動平均線との高い乖離がある時)で買って、その後下がると多くの投資家は「俺は何て下手くそなのだ、株式投資をやる資格もない!」などと言って、自分を責めるはずだ。
しかし、もし、25日移動平均まで待ってから買った場合、その後に「底抜け」して結果的に買い場ではなかったとしても、「25日移動平均まで待った」という言い訳が成り立つ。つまり、25日移動平均は短期押し目買いの免罪符になるということだ。
折しも、今週後半には25日移動平均は2万3000円に到達するはずだ。ここで押してくる日々線と出会い、出遅れ投資家のエントリーが出来れば良いと思っている。
以上を勘案、今週の日経平均株価の予想レンジは2万3000円~2万3700円とする。先は見えてきた。ゆっくり行けばよいではないか。
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