東京五輪サッカー代表が直面する選手招集問題

森保監督の最強チーム結成には、難関がある

23歳超のオーバーエージ招集についてはもっと難易度が高いかもしれない。指揮官は大迫や柴崎岳(スペイン2部=ラコルーニャ)の抜擢を視野に入れていると言われるが、彼らの所属先もどこまで協力姿勢を取ってくれるかハッキリしない。

2012年ロンドン五輪にオーバーエージで参戦した吉田麻也(イングランド=サウサンプトン)の場合は、当時所属のオランダ=VVVフェンロが吉田を高く売りたがっていて、五輪開催地がフィジカル的な負担の少ない欧州だという追い風があったが、今回はそういうメリットは少ない。そのあたりも加味しながら、森保監督は判断を下さなければならない。

厳しい実情を踏まえ、日本サッカー協会は欧州クラブとの密な関係作りをより一層、進めていくことが肝要だ。今夏欧州間移籍を果たした堂安と冨安健洋(イタリア=ボローニャ)は東京五輪招集にクラブ側が前向きだとも言われるが、そういう人間を増やすことも重要だろう。「東京五輪金メダル」という偉業を達成したいのであれば、最高のメンバーを呼べる体制をしっかりと構築することが先決だ。

若きサッカー日本代表の活躍のために

先の2019年ラグビーワールドカップで、ラグビー日本代表は年間200日の長期合宿を行ってベスト8入りの快挙を成し遂げた。が、森保監督率いるサッカー代表は取り巻く環境が大きく違う。彼らがいばらの道を余儀なくされていることをまずは多くの方に理解していただいたうえで、若きジャパンに期待してほしい。さしあたって注目すべきは17日のU-22コロンビア戦での一挙手一投足。そこから森保監督の最強チーム作りが本格的にスタートすることになる。

(文中一部敬称略)

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