『年功序列的生き方は可能か?』(21歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談
終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。
CASE:5
『年功序列的生き方は可能か?』(21歳男性)
<相談者の悩み>
はじめまして。現在21歳の大学三年生です。就職を控えた現在、どういった仕事につくか日々思い悩んでいます。自分としては、正直「バリバリ働きたい」とか「世界をまたにかけて」なんていう気はあまりなく、できれば自分の生活を第一にしたいと考えています。人事制度も、リターンの大きい反面、常に厳しく成果を求められる業種よりは、年功序列でゆっくりでも着実に働けるほうが性に合っていると思っています。
いろいろなニュースや書籍を見るにつけ、時代は既に年功序列ではないということは理解していますが、それでもすべての業種がそうだとは思えません。業種によっては、年功序列は残っているのでしょうか?そして、すばり「比較的、年功序列が残っている仕事」とはどんなものでしょうか?
なんだか後ろ向きな質問ですいません…。