ビル・ゲイツという男はここまで徹底している Netflixのオリジナル番組にその執念を見た

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このNetflixのドキュメンタリーは、BBCやナショナルジオグラフィックの番組構成と似ている。突然時代を飛び越えていく。展開が急な場面が多くある。ナレーションを入れたいと思ってしまうが、ちょっとした間で上手に展開してゆく。だが、真剣に見なければ理解ができなくなる感じだ。

夕飯を食べながら適当に見るストーリーではない。

予告編では、単純にQ&Aに答えている感じだが、それは、ほんの一端にすぎない。予告編で、好きな食べ物を聞かれてハンバーガーと答えているシーンがある。さらに本編ではカロリーゼロのコカコーラがいつも、ビル・ゲイツの傍らにある。

筆者はこんなことも思った。

「お金もあって名声もこれ以上必要がないビル・ゲイツが、なぜこのドキュメンタリー番組の出演を受けたのか?」「そんな時間があったら、彼の崇高な頭脳で問題解決をしたほうがいいのではないか?」と。

すでにビル・ゲイツは、日本で言うところの「情熱大陸」(TBS系、制作は毎日放送=MBS)やNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」などのような番組に出る意味はない。今以上有名になる必要性がないからだ。

ビル・ゲイツが取材を受けたいちばんの理由

1つはNetflixが世界190カ国に展開し、日本の人口を超える人々が契約をしていることにあるだろう。全世界で彼が問題視している課題とプロジェクトを理解してもらえる可能性がある。

もう1つは、演出家だろう。デイビス・グッゲンハイムは2006年に『不都合な真実』を公開している。元アメリカ副大統領アル・ゴアが、気象や環境問題のついてのプレゼンテーションをしながら、そこに彼の生い立ちや、どうして彼がそういう考えを持ったのか、そのプロセスを上手に料理している。

安い再現映像などは、この2つのドキュメンタリーにはない。今回の番組でも、少年時代をユニークなCGイラストで上手に表現。しかもビル・ゲイツや姉妹のコメントに上手にかぶせていて、感情移入しやすい。

そしてこの取材を受けたいちばんの理由は、ビル・ゲイツは自分のプロジェクトを成功させたいというケタ違いの執念だと思う。

トイレや汚水処理などの衛生問題、さらにポリオとの戦い。二酸化炭素排出量を減らすための原子力エネルギーの推進など、現在彼は、地球上で人類が直面する問題に立ち向かっている。そんな問題があることをぜひとも知ってもらいたいのだろう。

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