『一番年齢の近い先輩とは10歳差が…』(30歳男) 城繁幸の非エリートキャリア相談
終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。
CASE:10
『一番年齢の近い先輩とは10歳差が…』(30歳男)
<相談者の悩み>
こんにちは。30歳メーカー勤務の男です。業務は購買関係の事務職で、仕事的にはやりがいもあり、職場の人間関係にも不満はありません。
ですが、一つだけ非常に気になることがあります。それは職場の極端な年齢構成です。実は自分の前後数年にまったく人がおらず、直近の先輩で10歳も離れている状態です。全然採用をしていないというわけでもなく、毎年それなりに新人は採っていますが。これは要するに「会社として全然重要視していない部門」ということでしょうか?
また、今後のキャリアパスについても不安です。上の世代が全員管理職になったとすると、ひょっとして部員は自分一人?と想像するだけで足が震えます。飲み会の幹事や荷物運びといった“若手向けの雑用”を、30過ぎてもずっとやり続けないといけないと思うと、すごくブルーになります。
ちなみに、目標管理は数年前から導入していますが、実際には年功序列色がかなり濃い社風です。