日経平均株価は4日続伸、高値警戒感も台頭 米国の経済指標や米中対立懸念の後退を好感
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。海外市場で米国株が大幅上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも朝方から買いが先行。その後、外為市場で円安が進行したことも輸出関連株の支援材料となり、相場全体を押し上げた。後場は高値警戒感が台頭し、模様眺めムードで伸び悩んだ。
前日の米国株式市場は主要3指数が大幅高で取引を終えた。米中貿易摩擦の先行きに対する懸念がいったん後退し、ADP雇用統計やISM非製造業景況指数といった経済指標が市場予想を上回ったことが支援材料となった。
日経平均は続伸でスタート。その後、為替が1ドル107円台にしっかり乗せたことなどが輸出関連株の支援材料となり、上げ幅を一時150円超に拡大した。後場は高値警戒感も出て狭いレンジでもみあいが続いた。市場からは「時価より上値は戻り売りが厚いとみられるため、買う動きが鈍っているようだ」(国内証券)との声が出ていた。
TOPIXも続伸。業種別では、機械、小売、輸送用機器、ガラス、土石製品などが値上がり率上位となった。一方、電気・ガス、情報・通信などは売られた。
個別銘柄では、楽天<4755.T>が大幅反落。携帯電話事業への本格参入が半年先送りになるという報道が嫌気された。
そのほか、積水ハウス<1928.T>が続伸し、年初来高値を更新。同社が5日に発表した2019年2ー7月期の連結営業利益が前年同期比で大きく伸びていたことや、同時に自社株買いの実施を発表したことが材料視された。
大引け間際にはSBIホールディングス<8473.T>と島根銀行<7150.T>が資本・業務提携するとの報道をきっかけに、島根銀行が急伸。ストップ高となった。
大引け後の発表によると、島根銀が第三者割当増資により発行する普通株式およびA種優先株式をSBIが引き受ける。SBIおよびSBIアセットマネジメントが運用するファンドの島根銀への出資比率は約34%。
東証1部の騰落数は、値上がり921銘柄に対し、値下がりが1124銘柄、変わらずが106銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21199.57 +113.63
寄り付き 21201.83
安値/高値 21145.81─21241.29
TOPIX<.TOPX>
終値 1537.10 +2.64
寄り付き 1541.05
安値/高値 1535.81─1542.38
東証出来高(万株) 114802
東証売買代金(億円) 20901.85
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