『社内でのキャリアチェンジは可能か?』(38歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談

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処方箋:『長い目で見れば、賢明な選択』

 この組織の中では、「別の部門への本人希望による異動」というのは、完全にイレギュラーなことです。ただ、無理かというとそうでもなく、むしろ現在の事業部側は歓迎するはずです。

 というのも、管理職手前の従業員がだぶついている自部門の状況に、事業部サイドも彼らなりに危機感を感じているものです。なんといっても、従業員の中でもっとも人件費の高い集団ですから。もし、ポストというキャリアパスを失った中高年社員たちが、一斉にモチベーションを失い、無気力化したら、ものすごく費用対効果の悪い集団に変貌するわけです。

 要するに、従業員に対する「専門職としてのキャリアパス整備」が必要なんですね。この重要性は、彼ら事業部側もしっかり認識しているはずです。

 ですので、流れとしては、まず直属の上司に相談されるべきでしょう。キャリアが生きる部署であれば、部門同士で話がつき次第、異動は十分可能なはずです。

 待遇についても、勤続年数をベースとした職能給制度下なら、たとえ新部門で経験不足だとしても、序列や給与が見直されることはまずありません。

 もちろん、一時的にはストレスも溜まるでしょう。15年以上在籍した部門を離れるわけですから。ただ、サラリーマン生活全体で見れば、まだ折り返し地点にも来ていないのです。新しいやりがいを求めて業務をチェンジする意義は、とても大きいはずです。

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