ソフトバンクショップ、「過大な景品」のなぜ 販売代理店を追い詰めるキャリアの恐怖政治

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別の販売代理店関係者によると、ソフトバンクでは代理店を「S」から「D」まで5段階にランク付けし、代理店に支払う「ショップ運営支援金」や「インセンティブ」(報奨金)の金額をランクに応じて大きく変えているという。

高いランクなら、ソフトバンクからより多くの支援金などの「アメ」を受け取れるため、過剰な景品や高額なキャッシュバックをつけても利益を出せる。

一方で、代理店が恐れるのは、低評価に対する「ムチ」だった。

NG判定を2回受けると、いきなり閉店協議も

東洋経済では、ソフトバンクが今春、販売代理店向けに配った「販売実績向上取り組みのお願い」と題する内部資料を入手した。その内容は「お願い」ではなく、むしろ「脅し」のように見える。

ソフトバンクは各代理店に対し、携帯電話の契約のMNP獲得や、ソフトバンク光のほか、インターネット固定回線の獲得など7項目の成績を測定する旨を通告。このうち、指定の6項目の中から3項目で地域の平均値を下回った場合などを「NG判定」とするという。3カ月間でNG判定を2回受ければ、「ある措置」を取ると警告している。

ソフトバンク側の主導で、経営改善などを求めるのではなく、いきなり閉店などの協議を開始するというのだ。その協議中の期間中に、成績が基準を再び下回れば、代理店に対して支援金やインセンティブの支払いを停止するという。

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