アップル、中国移動とiPhone販売で合意 来月17日からiPhoneを販売へ

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12月23日、米アップルは、中国移動(チャイナ・モバイル)が「iPhone」を販売することで合意が成立したと発表した。写真は9月、上海で撮影(2013年 ロイター/Aly Song)

[ニューヨーク/北京 23日 ロイター] -米アップルは、中国移動(チャイナ・モバイル)<0941.HK>がアップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を販売することで合意が成立したと発表した。

アップルによると、中国移動は1月17日から販売を開始。最新機種の「5s」と「5c」を取り扱うことになるが、価格などの詳細は今後発表されるという。

中国移動がミニブログ「新浪微博」で明らかにしたところでは、予約受け付けは12月25日から。同社の既存加入者は7億6000万人に上る。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は声明で、アップルにとって中国は極めて重要な市場だとコメントした。アップルはこのたびの合意について金銭面の詳細は明らかにしていない。

アップルにとって中国移動との提携は、競合他社に後れを取っている中国市場で巻き返しを図るのに必要とみられていた。 中国はアップルにとって世界で第2の市場。

第3・四半期の中国でのアイフォーンの売り上げは、前年同期比32%増と、増加率は中国レノボ<0992.HK>の64%の2分の1にとどまっている。

調査会社フォレスターによると、中国移動が2014年を通して受け付けるアイフォーンの新規加入は1700万件まで膨らみ、今年9月までの1年間にアップルが中国本土で販売したアイフォーン1680万台を上回る可能性がある。

ただ、当初の大きな伸びが一巡すると、韓国のサムスン電子<005930.KS>との価格競争が再び激化する可能性がある。

アップルと中国移動はこれまで何年にもわたって交渉を続けていた。アナリストらによると、売り上げをどのように分配するかなどで意見の相違があったために交渉は難航していた。

中国移動はまた、TD─SCDMA方式の3G技術を採用していたことが障害となり、これまで中国で唯一アイフォーンを販売していない携帯電話会社だった。ただ、今月4日に中国の規制当局は第4世代携帯電話(4G)技術の事業免許を中国移動を含む3社に交付。アイフォーンの最新モデルが中国の採用したTD─LTE方式に対応可能だったため、技術的な障害が取り除かれた。

中国移動は既存利用者のうち4500万人がすでにアイフォーンを使用しているとの見積もりを出している。こういった利用者は3Gより速度が劣る2Gを使っている。

アップルの株式は先週20日の取引を549.02ドルで終了した。中国移動の株価は23日の香港市場中盤取引で1.3%高となった。

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