フェイスブック、いきなり「方針転換」の危うさ ウィーチャット型「個人の対話重視」目指す

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ベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの投資家であるコニー・チャンは最近、アレン・チャンについてこう記している。「彼は中国のIT界においてアーティストであり哲学者として有名で、ユーザーエクスペリエンスを低下させるすべてのものに対抗する強い使命を持つことでも知られている」。

テンセントの財務部門がウィーチャット内の広告を増やそうとした際、アレン・チャンは多くの社内抗争を闘った。今年行った4時間にわたる演説でチャンは、中国の多くのモバイルアプリでは当たり前になっているトップページの広告をはじめ、なぜウィーチャットは広告を多く掲載しないのかという疑問に答えた。

「ユーザーの親友の顔に広告を掲載できるか?」

アレン・チャンによれば、多くの中国人はオンラインで過ごす時間の約3分の1をウィーチャットに費やしている。「ウィーチャットが人間だとしたら、ユーザーがたくさんの時間を共にしたいと思うような親友にならなければならない」とチャンは説明した。「ユーザーの親友の顔に広告を掲載することなどできるだろうか? 会うときは決まって、対話する前に広告を見なければならなくなる」。

チャンが恵まれているのは、テンセントが収益の大半をオンラインゲームから得ているため、収入源として広告を販売する必要がないことだ。

テンセントが発表した2018年第3四半期の決算によると、ウィーチャットを含むソーシャル広告の収益は前年比61%増で、決済サービスを含む「その他事業」は同69%増だった。

広告収入に基づくビジネスモデルを変えようとしているザッカーバーグには、テンセントほどの資金の余裕はない。彼がやろうとしていることは決して簡単ではない。

「ザック(ザッカーバーグ)は明らかにプライバシー保護とフェイクニュースに関するフェイスブックの問題に対処しようとしているが、収益化する能力に大きな影響を及ぼすだろう」と、セブンシーズ・パートナーズ(カリフォルニア州)のベンチャーキャピタリスト、アイヴィー・リーは指摘する。

リーはさらにこう続ける。「フェイスブックはますます分極化する社会において、公共のスペースとプライベートなスペースとのバランスを追求しようとしている。最終的には両方から見捨てられる可能性もある」。

(執筆:Li Yuan、翻訳:中丸碧)

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