ストーカーと運命の恋愛を分ける紙一重の差

「思い込みが激しい」男性に訴えたい女性心理

小川:一般的にカッコよくてモテると評価されている異性に惹かれる人の話を聞くと懐疑的になります。どこまで本当に自分の気持ちなのだろう、と。

「ストーカー」と「運命的な出会い」は紙一重

小川:婚活の場合「タバコを吸わない人がいい」「学歴は大卒以上」「年収は○万円以上」「お酒はほとほどにたしなむ人」など細かなチェック項目や条件を最初に出せると聞くのですが、それらははたして自分が本当に望んでいるものなんでしょうか。

雑誌やテレビなどの刷り込みではないか、何に影響されてそれらを求めているのか、疑問に思うんです。世間一般で「容姿がいい」とか「優良物件」と評価されている人とお付き合いすることが、自分にとって本当に必要なのかな。一方でまったくチェックを入れていない人との「運命的な出会い」もあるとも思うんです。

林 伸次(はやし しんじ) /1969年徳島県生まれ。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年にbar bossaをオープンする。2001年、ネット上でBOSSA RECORDをオープン。選曲CD、CDライナー執筆多数。『カフェ&レストラン』(旭屋出版)、『cakes』で連載中。著書に『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか』、『バーのマスターは、「おかわり」をすすめない』(ともにDU BOOKS)、『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』(アスペクト)、『ワイングラスの向こう側』(KADOKAWA)、『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(幻冬舎)がある(撮影:牧野智晃)

:小川さん、ご自身でも経験がおありですか?

小川:夫との出会いは運命だったと思っています(笑)。彼とは仕事の飲み会で知り合ったのですが、私の横に座っていた彼のことを最初に見上げた瞬間に「あ、この人だ」と思ったんです。家に帰ってからすぐに彼のSNSを全部チェックして、恋人がいないことを確認してアプローチしました。

:恋に落ちたら、まず検索ですね。

小川:ちょっとしたネットストーカーだったと思います。あと、その飲み会が行われるよりも前に仕事で初めて出雲大社へ行ったんです。

『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』(林伸次/幻冬舎)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

縁結びで有名な出雲大社にお参りして帰ってきてその後すぐに彼と出会って、何回目かのデートのときに、私が持っている出雲大社のお守りと色違いのものを彼が持っていることがわかったり、彼が実は出雲出身だったり……。あれ、これはどう考えても運命だなと。夫がそう思ってるかどうかはわかりませんが。

:それは確かに運命を感じてしまいますね。

小川:偶然の出会いにおいて運命を感じることはあると思います。電車でいきなり連れ去られるのは怖いですけど(笑)。

:恋の初期の段階でそういった偶然が重なると盛り上がりますよね。ふたりの特別なストーリーができるし、人が人を好きになる大きな理由のような感じがします。ただし難しいのが、片方だけが「運命」を感じて勘違いしてしまうと場合によってはストーカーとなってしまう。

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