ストーカーと運命の恋愛を分ける紙一重の差

「思い込みが激しい」男性に訴えたい女性心理

ただ1つ例外かなと思ったのは、クリスマスの最終電車で男性が突然見ず知らずの女性に話しかけて、やがていきなり女性の手をつかんで駅のホームに連れ去っていく、というエピソードです。

:あの話は反応が分かれるんですよ。「ロマンチックで素敵!」という感想と「怖い、キモい!」というものに二分する。実はあれ、僕が仕事終わりにたまたま見かけた光景なんです。そのときあまりにも驚いてツイッターに書いたらたくさんRTされたのが創作のきっかけです。当時も「映画みたいで素敵!」「運命的な出会い!」という声が女性から多く寄せられました。

小川 たまか(おがわ たまか)/1980年東京都生まれ。ライター。文系大学院卒業後、フリーライターを経て2008年から編集プロダクション取締役。2018年4月に独立し、再びフリーライターに。2015年頃から主に性暴力の取材に注力。Yahoo!ニュース/個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで執筆。著書に『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)がある(撮影:牧野智晃)

小川:私は全然ロマンチックとは思えない……。それをロマンチックだととらえるのは少女漫画趣味がすぎるというか、「男性にいつか強引に奪われたい」と望むのはあまりに女性が受け身すぎて危ういと思うんです。「壁ドン」の描写にキュンとくる女性もいるのだろうけど、実際にやられたらどうなのかな……。

:小川さんは男性からグイグイ来られるのは苦手ですか。

小川:超苦手です。相手からアプローチされた場合、相手が本気で付き合おうと思っているのか、短期のお付き合いを求めているのかわからないし、付き合ってちょっとで幻滅されてしまうかもしれないし、そこはかとない不安がある。

でも好きになった相手に自分からアプローチするなら、自分の気持ちは自分でわかってるから、少なくともそこに不安はない。振られたとしても、それはそれでしょうがないし。

女性からのプロポーズがもっと増えてもいい

:これは以前、結婚相談所の社長さんから聞いた話なのですが、カップルでいちばんうまくいくのは、どんなに女性のほうが熱を上げていても「結婚してください」「付き合ってください」という最後のセリフは男性に言わせるというパターンなのだとか。いわば騎士道精神にのっとってお姫様に花束を持っていく……ということなんでしょうけど。

小川:もちろん恋愛は人それぞれですが、個人的には女性からプロポーズするような恋愛がもっとあってもいいのかなと思っています。

:女性のほうから好きだと告白したくなる男性って、基本的にモテるタイプなんですよね。彼らはセクシーだし、売り手市場。そういう相手だと、往々にして女性が遊ばれてしまう。だから女性が自分から付き合ってくださいと告白するのは得策じゃない、という理屈ですね。

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