テスラ「マスク氏ツイート」は株価操作なのか 非公開に向け、「資金を確保した」と明言
テスラの訴訟に関係するのは、カラ売り筋だけではない。1株当たり420ドルで買い取ると述べた 8月7日のマスク氏のツイート後に株式を買った投資家も訴訟に関わることになるだろう。
つまるところ、マスク氏のツイートの影響は何だったのだろうか? キャスレイン氏とレナー氏は、損失額が10億ドルに達すると見積もっている。ただ、現段階で断定的な数字を述べるには時期尚早であると筆者は付け加えておきたい。 レナー氏の見積もりは、8月7日と8日に取引された数百万ドルのテスラ株に基づいており、株価がわずか10%上昇したとしても、大きな損害が発生する可能性があると述べた。
誰が主原告になるのか
投資家がどの程度損をしたかどうかわかるのは、約2カ月後株主が概要書を提出するときになるだろう。通常、1995年の民間証券法の法律に基づき、連邦裁判官は、最も損害の大きい株主または株主のグループを指名する。
原告側の弁護士は、損害額を計算するためにさまざまな手法を用いるため、マスク氏のツイートが株価に与えた影響をどのように評価するかを見ることは興味深い。
また、どのテスラの投資家が訴訟の主導権を握ることになるのかも注目だ。これまでに提訴した2名は比較的小規模な投資家である。 1人はマスク氏のツイート後にテスラの株式を約100万ドルで購入し、もう1人は約50万ドルを費やした。
株主は今後2カ月の間、訴訟の代表になるために「競争」するかどうか決める猶予がある。レナー氏は、より多額のショートポジションを抱え、マスク氏のツイート後にポジションを維持するために株を購入したヘッジファンドと話をしている、という。「通常、ヘッジファンドは主原告になることを嫌がるが、ひょっとしたらそこに何かがあると考えるかもしれない」とレナー氏は語っている。
(アリソン・フランケル記者)
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