スバル、またもや927件不正発覚の異常事態 1カ月の再調査で「ウミ」を出し切れるのか

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6月5日、SUBARU(スバル)は会見を開き、完成検査時における新たな不正について発表した。吉永泰之社長(左)は、これまでの内部調査で把握できなかったことを「無念」と表現した(記者撮影)

いつになったら不正問題は収束するのだろうか。

自動車の出荷時に行う完成検査の際、燃費や排出ガスの測定で改ざんを行っていたSUBARU(スバル)。同社は6月5日夕方会見を開き、新たな不正が行われていたことが分かったと発表した。

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具体的には、群馬製作所(群馬県太田市)で新車の燃費と排ガスを抜き打ちで検査する際、法律で定めた速度を逸脱したのに、検査をやり直さずに有効なデータとして処理していた。また、試験をする部屋の湿度が基準から外れていたにもかかわらず、有効としたものもあった。2012年12月から5年間行われた抜き打ち検査6530件で、本来ならば再検査の必要があったデータが927件あることが判明した。

判明していない不正の動機

「本来は1件もあってはいけないんです、1件も。927件というのは、信じられない数値です」

会見で、品質保証担当の大崎篤常務執行役員は語気を強めた。再検査が必要な場合は、「ピーッ」という大きな音がするというが、それを無視してまでデータを取り込んだ検査員がいたということだ。動機について、スバル側は「これから調査を行うところで、まだわからない」とした。再検査の煩わしさだったのか、上司からのプレッシャーがあったのか。

いずれにせよ、ルールを守ることの教育を現場に徹底できていなかったことは、安全を謳う自動車メーカーにとっては致命的な状況だ。12月の再発防止策提出後は、新たな設備を導入し、指定の条件下以外で行われた検査結果は取り込めないように改善をしているという。

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