通期の利益が2倍?グリコ大飛躍のワケ 歴史的猛暑で好採算のあの商品がバカ売れか
歴史的な猛暑が日本列島を飲み込んだ今年の夏。グングンと上昇し続けた気温は、グリコの業績をグイグイ押し上げたようだ。
菓子メーカー大手の江崎グリコは10月22日、2013年度上半期(4~9月期)の業績予想を上方修正した。売上高の見通しは1696億円(前年同期比8.3%増)で、従来予想より16億円の上乗せ。本業の儲けを示す営業利益に至っては97億円(同88.6%増)と、従来よりも40億円の上乗せとなった。
グリコの説明によると、国内の菓子、アイス、乳製品のいずれも従来の想定よりも好調だったという。ただ、それ以上に上半期の業績を押し上げたのは、販売促進費や広告宣伝費が計画を大きく下回ったことだ。
会社側はこれ以上の詳細な説明を避けているが、今夏の状況から推察すると、「パピコ」をはじめとするアイスの売れ行きが好調だったと見られる。そもそも、アイスはほかの製品に比べて利益率が高い。そのうえ、猛暑のおかげで小売り店舗に対する販売促進費やCMなどの広告宣伝費を多少抑えても、飛ぶように売れたと考えられる。
円安が進んだことで、チョコレートの原料となるカカオなどの輸入価格が上昇したが、その影響は十分に吸収できたようだ。
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