スペインから見て、日本人の生活は「苛酷」だ 私たちは、人に頼ることを知らなすぎる

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幸せって、なんだっけ?

ちなみに、家事手伝い&シッター文化が浸透してるといえば、東南アジア諸国。スペインは東南アジアほどはいかないけど、日本に比べればかなり一般的という印象。外部委託は利用せず、両親にガッツリ協力してもらって子育てしてる家庭も多いようです。

ただ、外部委託にしろ両親にしろ、子どもを誰かに預けて「夫婦でデート、夫婦で旅行、友人と遊びに行く」するなど、親になってからもひとりの人間としての時間を楽しんでいる人が多い気がします。

そんな人たちの話を聞きながら、いま、わが家は外部委託のさらなるベストな活用法を模索中。夫とも「今後の働き方」について話し合っています。

そんな生活の中であらためて気づいたのは、日本の親にかかる負担はあまりに大きすぎるし、親へのプレッシャーも大きすぎるし、親も周りの声に気を使いすぎている、ということでした。

夫婦が家事育児分担でもめたとき、小さな工夫やがんばりで解決することはたくさんあります。でも実はその問題のいちばん根本的な原因は、「がんばりが足らない」んじゃなくて「今の日本社会での子育て条件が厳しすぎる」からなんじゃ?「長時間労働」で「核家族だけ」で「すべての家事育児をしっかりこなし」て、かつ「夫婦も仲良く」なんて、そんなのよほどの超人以外は無理なんじゃ?……だとしたら、そんな社会は変えたほうがいい。最近、私はそんな風に考えはじめました。

というわけで、今回のまとめ。

「もっとがんばらなきゃ」につかれる

もしかしたら、もう十分がんばっているかもしれない。
夫婦ではなく、社会システムの問題かもしれない。

 

さて、みなさんの家庭では、家事育児の外部委託を利用したことがありますが?ある方はそのメリットやデメリットなどをコメント欄で教えていただけると嬉しいです。最近、日本での家事手伝いの相場も下がりつつあるようなので、そのあたり体験談ある方もぜひ教えてください!

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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