米上院が超党派の財政法案で合意 下院でも16日中に可決の見込み

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10月16日、米上院のリード民主党院内総務とマコネル共和党院内総務は、債務上限の引き上げと政府機関再開で超党派合意に達したと発表した。写真は国会議事堂の模型。ワシントンで7日撮影(2013年 ロイター/Jason Reed)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米上院のリード民主党院内総務とマコネル共和党院内総務は16日、債務上限の引き上げと政府機関再開で超党派合意に達したと発表した。

共和党が過半数を握る下院でも上院案が採決にかけられる見込みで、側近によると同日中に上下両院を通過すると予想されている。

財政協議の妥結期限を翌17日に控え、米議会は再び土壇場で破滅的なデフォルト(債務不履行)を回避できる見通しとなった。

超党派の合意案は、連邦債務の上限を来年2月7日まで引き上げるとともに、政府資金を1月15日まで手当てするという内容。

ベイナー下院議長は16日、上院がまとめた政府機関再開と債務上限引き上げに関する合意について、下院での採決を容認する考えを示した。

超党派の財政法案は、16日中に上下両院で可決され、オバマ大統領に送られる見通し。

医療保険制度改革法(オバマケア)の修正を求めていた共和党保守派にとっては、手痛い政治的敗北となる。

今回の一件で共和党内で求心力が低下しているベイナー議長の地位が脅かされるかどうかは不透明。議長は午後の下院共和党の会合で拍手喝采で迎えられ、声明では「大統領に医療保険制度改革の見直しを求めるわれわれの取り組みは今後も続く」と表明。下院は全力を尽くして大統領と闘ったとしながら、上院がまとめた超党派合意を妨害しない考えを示した。

民主党指導部は、共和党員の多くが反対しても、下院での法案可決に必要な票の確保は可能と自信を示している。

現時点で下院は共和党が232議席、民主党が200議席を占め、3議席が空席となっており、法案可決には217票が必要。

また上院では、草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」の代表的存在である共和党のクルーズ議員(テキサス州選出)も、超党派合意の承認を妨害しない考えを表明。ただ、今後もオバマケアの修正に向けてたたかう意思を明らかにしている。

超党派の合意は、オバマ大統領の主張のほとんどが取り入れられたかたちとなっている。

債務上限の引き上げの期間は大統領が求めた1年間より短いが、数か月以内に予算協議が行われることになっている。合意では上下両院の議員による委員会を設置し、12月13日の期限までにより広範な予算問題での合意を目指すとされている。

*内容をさらに追加して再送します。

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