地震から2年「南阿蘇鉄道」の復旧が始まった 「マンガよせがきトレイン」も復興に一役

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式典が終わってから、高森町長であり、南阿蘇鉄道株式会社代表取締役の草村大成さんにお話を伺った。

高森町長で南阿蘇鉄道社長の草村大成さん。熱いトークに思わず引き込まれる(撮影:坪内政美)

――高森町の町長さんが、南阿蘇鉄道株式会社の社長も兼任されているんですね。

「はい、本社が高森町(高森駅)にあるので私が社長、南阿蘇村の村長が副社長、となっています。震災時も私が町長でした」

――2年前と比べて、阿蘇への観光などはどう変わりましたか?

「阿蘇は年間1800万人が観光に来ていました。いわば熊本の中心、へそだったわけです。観光に関しては6割は戻ってきましたが、宿泊・飲食に関してはまだ3割程度しか戻ってきていません。震災前は、県のインバウンド政策に連携して、阿蘇地域の観光需要はぐんぐん上昇していたんですが」

ぜひ「創造的復興」を

――今回の工事内容が大胆で、かなり驚きました。

「国が最初出した案は、トンネル内の復旧でした。しかし山自体が地震で動いてしまっていたので、復旧しても危険な状態でした。鉄道会社が持っているのは、線路とその土地のみの権利。山自体は国のものなんです。犀角山トンネル付近の白川の河川維持事業や立野ダム事業も同時に進められていたので、そこと調整して、トンネル自体をなくすことになったんです」

――JR豊肥線の肥後大津駅まで直通運転する、とのうわさも聞きましたが……。

「検討中ではあります。住民の方からしても、観光客の方からしても、乗り換えずに来られるほうが便利ですから。利便性を考えればそうするべきですよね」

――まずは立野―中松間の復旧ですね。全線開通したらまた乗りにきます!

「ありがとうございます。いろいろなジャンルの皆さんが後押ししてくれたので、ここまで来られました。ぜひ創造的復興をしたいです。そのときはまた、マンガよせがきトレインをよろしくお願いいたします(笑)」

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