フランス国鉄が「大規模スト」に突入する事情 今後3カ月間で計36日のストを計画

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 4月3日、フランス国有鉄道(SNCF)は、政府の改革案に抗議して2日間の大規模ストライキを開始した。(2018年 ロイター/Pascal Rossignol)

[パリ 3日 ロイター] - フランス国有鉄道(SNCF)は、政府の改革案に抗議して3日から2日間の大規模ストライキを開始した。

パリ地域では75%の列車が運休、イースター休暇明けの国民の足を直撃した。国鉄の4主要労組は、今後3カ月間で計36日のストを計画している。

今回の国鉄ストには半数近い職員が参加

労組の影響力は弱まっているが、マクロン大統領の社会・経済改革案への反応は分かれている。世論調査によると国民も政府の改革を支持、ストは正当ではないと考えている。

今回の国鉄ストには半数近い職員が参加。高速鉄道TGVの運行は8本に1本程度に減少したほか、国際列車も大幅に運休した。

マクロン大統領は、年間30億ユーロの赤字を出し、累積赤字が470億ユーロとなっている国鉄の改革を迫っている。労組側はTGVへの過剰投資が債務の要因とし、民営化への道筋を整えるマクロン大統領を非難。終身雇用や昇給、早期退職の権利を失うことへの懸念を強めている。

エネルギーセクターの労組も電力部門の自由化に抗議して3日から6月28日にかけストを予定。

航空業界では、エールフランスが賃金交渉を巡るストを3日に予定しているが、会社側によると75%程度は通常どおり運航する。7・10・11日もストが予定されている。

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