「私が最初に浮気した相手は、MBA関連のビジネススクールで一緒に学んでいた東大卒の投資銀行勤務の既婚男性です。銀座での飲み会の後、私から誘うように京橋のビジネスホテルで恋愛関係になりました。何を話しても打てば響くし、ギャグの元ネタが鴨長明(『方丈記』の作者)や世界史だったりして、夫とは教養のレベルが違うんです。また、デートしていても、マネジメントやビジネスについてなど、仕事にまつわる深い話ができたこともよかった。何よりも“東大卒の男と恋愛している”ことの満足感が大きかったです。あと、言い訳ではありませんが、先に浮気をしたのは夫です。相手はキャバ嬢か何かだと思いますが、腹は立ちませんでした」
その後、由美子さんが8年間の間に恋愛関係になった男性は彼のほかに5人。全員が東大卒の既婚者だという。いったいどこで知り合うのだろうか。
「5人のうち4人はビジネス関連の勉強会です。この勉強会はSNS上の招待制のグループ内で募集されているもので、ビジネスで活躍している人を講師に迎え、討論します。
参加費用は3万円と高いですが、厳選されたメンバーであり、女性が少ないので、恋愛関係になりやすいんです。あとの1人は後輩女子2人と銀座コリドー街の居酒屋で飲んでいたときにナンパされた官僚の男性です。私は東大卒男子を6人しか知りませんが、彼らには2つの共通点があります。まずは、女性から押されると弱いこと。次に恋愛行為があまり上手ではないということです」
それでも大満足しているのは、“東大卒の男に抱かれている”という特別感があるから。相手の人柄や中身を好きになるのではなく、“東大卒の男性と肉体関係になること”が由美子さんの不倫の形だ。
「お父さんの頭が悪いから受験に失敗した」
「私は長く付き合いたいのですが、相手からなぜか距離を置かれてしまうんですよ。いつも2~5回会って、半年くらいでフェードアウトされます。でも、私も結婚しているし、お互い遊びなので深入りしないのがいいのかも。でも、ここ半年くらいはおとなしくしていたんですよ。というのも、娘が中学受験の追い込み時期だったからです。結局、3年間の努力もむなしく、娘は私の母校でもある第1希望の中高一貫女子校に落ち、第2希望も不合格でした。結局、何校かひっかかったのですが、結局4月から地元の中学校に通います。そこは義父と夫の母校なので義理の両親は大喜びしていましたが、私は夫の頭が悪いから、娘は受験に失敗したと思っていますし、娘もそう感じているようです」
これから由美子さんは夫の学歴という“絶対に改善しないコンプレックス”を抱えたまま、どのように生きていくのだろうか。
「夫とはレスではないですし、一緒にいるのが慣れてしまっているので、しばらくはこのままかもしれませんが、何か大きな問題があったら離婚し、別の男性と結婚するかもしれません。そのときは、東大卒の男性は難しくとも、せめて有名大学を卒業した人がいいと思っています。“学歴なんて関係ない”というのは建前の話です。教養、思考力、忍耐力、想像力など、どれをとっても有名大学卒業の人のほうが優れており、やはり同じレベルの人と一緒じゃないと、夫婦として一緒にいるのは難しいと思います」
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