だからJALはエアバスに乗り替えた

欧州大手がボーイングから優良顧客を奪取

JAL仕様のA350の模型を持つ、エアバスのブレジエCEO(中央左)とJALの植木社長(中央右)

米国と欧州――。日本航空(JAL)の新型主力機をめぐる2大航空機メーカーの争いは後者に軍配が上がった。

JALは10月7日、米国ボーイングの300席クラスの大型旅客機「B777」の後継機種として、欧州エアバスから最新鋭の「A350」を大量導入すると発表した。2019年から導入を開始し、年数を経たB777型機を順次、A350に切り替えていく。これまでJALは中・大型機とも米国ボーイング社のみから調達してきたが、初めてエアバス機の導入に踏み切る。

同社は今回、エアバスに31機のA350を発注。さらに優先的に発注・調達が可能なオプションとして25機分の権利も取得しており、オプション行使時の最大調達機数は計56機。実際の契約金額は明確にしていないものの、定価に当たるカタログ価格で計算した購入総額は確定31機分だけで約9500億円に上る。

B777に代わる主力機種

300席クラスの大型機は、日本―米国、日本―欧州などの主要国際線のほか、国内線でも輸送人員の多い羽田―札幌、羽田―福岡などの区間で使用されている。JALは現在、46機のB777を運航機材として使用しているが、その多くは90年代後半から2000年代半ばにかけて導入したもので、後継機種の選定が注目されていた。

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