『転職する際の信用調査が不安です』(33歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談
終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。
CASE:39
『転職する際の信用調査が不安です』(33歳男性)
<相談者の悩み>
お世話になります。製品開発部門に勤務する技術系33歳の男です。それほど大きな会社ではありませんが、社風はとても古い印象で、どちらかといえば旧態依然とした大企業といった感じでしょうか。
悪い会社ではないのですが、エンジニアとして将来のキャリアビジョンが見えづらい環境のため、今年に入ってからいろいろと転職を検討中です。
そんな中、気になっていることが一つあります。以前、まだ自分自身転職するつもりが無かったころ、勤務時間中に別企業からの電話を受けたことがあります。内容は、以前勤務していた元同僚について、「人物、勤務実績を教えてほしい」というものでした。
このような事前の信用調査というのは、今でも一般的なのでしょうか? 一般的だとすると、それは在籍したまま面接を受けている最中であっても、会社に対して行われるものなのでしょうか?
ちなみに、その時は上司に回したので、どのように回答していたのかはわかりません。ただ、上司の慰留を断って転職した場合、後から何を言われるのかを考えると、少々不安でもあります。
なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、一般論でよいのでアドバイスいただければ幸いです。