列車の業務用電源でスマホ充電は「懲役5年」 注意!英国は「充電したい場所」に電源がある
外出先でスマホが電池切れ。どこかに電源はないか――、と探し回った経験は誰もが持っていることだろう。
そんな中、ロンドン郊外を走る電車の車内で、業務用コンセントにつないでスマホを充電していたら、いきなり現行犯逮捕されたという話がある。そんな厳しい仕打ちが待っているとは、気軽に充電をした本人は夢にも思わなかったことだろう。
日本に限らず、充電設備の付いた列車が世界のあちこちで走るようになってきた。一方で、洋の東西を問わず、車内には清掃時などに使用する、「乗客の利用を想定していない」業務用コンセントが設置されているのもまた事実だ。
スマホ充電、逮捕のいきさつは?
業務用コンセントにつないで充電していて、逮捕されたケースを改めて追ってみよう。事件は2015年7月10日に起きた。
ロンドン郊外を環状につなぐロンドン・オーバーグラウンドという鉄道がある。東京で言うと、武蔵野線のように首都の外環を走る路線で、多くの利用者は15分以上、遠くに行く人は1時間近くも乗り続けることもある。
車両は5両編成なのだが、各車両を改めてチェックすると、車内の割と目立つところに業務用の電源コンセントが1両につき2カ所設けられている。
このコンセントには明確に「公衆の利用は禁じる」と書かれてあり、車内で電池切れを起こしても、ここへプラグを差し込むのはかなり気がひける。筆者も何度となくここに差し込み充電しようか、という衝動に駆られたこともあるが、ひとつ間違うと逮捕されると聞くと、そんなリスクを負ってまで電気が欲しいとは思わない。ちなみにこの逮捕の話が知れ渡ってから、誰一人としてこの業務用コンセントを使っている乗客を見たことがない。
「犯人」はこれらコンセントのうちの一つに充電器をつなぎ、堂々とスマホを使っていたとされる。しかし、この様子を見ていた女性が「この人、盗電している」「これは犯罪だ!」と言い続けたことから、沿線にある交通警察署から警官が4人もやってきて、ホームで該当の男を捕まえたという。
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