1月、たった10分でやれる「年間25万円節約法」 気が向いたときに、レシートを「眺める」だけ
(2)「買う必要がなかったもの」の金額を、集計してみる
さて、次に、時間にほんの少しだけ余裕ができ、ちょっと分析できそうなタイミングがあれば、1週間分のレシートだけを取り出して計算してみます。1カ月だと購入した時の気持ちを思い出せませんが、1週間分くらいなら思い出の振り返りのような楽しさも感じられます。集計をする際は、すべての項目を書き出して集計してもいいですが、手軽でお勧めなのが、「不要だったと感じた支出の合計金額だけ計算してみる方法」です。
具体的には、レシートを見ながら、購入した時の場面を思い出し、不要なものには蛍光ペンをひき、それらを合計するのです。1週間で、要らなかったと思う買い物が5000円以上あれば、1カ月で2万円、年間で24万円も浪費していることになります。意識をしなければ気になりませんが、このように、「1年での浪費額」を出してみると結構気になって、お財布の紐が固くなる効果が得られます。前回とはアプローチの方法は違いますが、年間でほぼ25万円を貯めることが十分可能です。
また、マーカーを引いていると、ついおカネを使ってしまうシーンはこういうところなのかと、「自分のクセ」を発見できることも多いのです。
気が向いたときだけでOK
(3)気が向いたときだけレシートを集計する
(2)のように1週間単位で時間がとれなくても、気が向いた時に集計するというように、ルールを緩める方法もあります。レシートをためておきさえすれば、分析はいつだってできると考えれば気軽ですね。食費、被服費、交際費、スキルアップ費、日用品くらいに支出項目を分けてみて、エクセルに金額を打ち込んで、集計してみます。店舗単位で集計し、自分がよく使っているお店を見つけ出すのも、傾向がわかってとても面白いです。
実は、先日、この手法を用いて、レシートを1カ月分まとめてエクセルに記帳し、集計することを試した人が、「1回打ち込んだだけで、どこでどう使っているか、『振り返り』ができた。入力と振り返りを含めて10分しかかからなかった」と驚いていました。エクセルを使い慣れている人にとっては、むしろラクな方法と言えます。エクセルを使い慣れていない人は、気が向いた時だけ計算機をたたいてノートにまとめるのでもいいですね。
このように、気が向いたときでいいので、ためたレシートを集計して、何にいくらくらい使っているのかを確認するだけでも、家計の現状を把握することができるのです。「毎日記録して確認する」ことは大変でも、気が向いたときに集計するだけであれば、手軽ですよね。
「キャッシュレスでも現金でも、消費行動が変わらない」のが理想的ですが、なんとなくおカネを使いたくなってしまうタイプの人が、そのままの状態でキャッシュレスに進むのは危うい側面もあります。まずはレシートを徹底的に味方につけて、自分のおカネの使い方を把握することからスタートするのもよいはずです。
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