民進党「新党結成」構想はやはり不発に終わる 蓮舫氏は離党・立民入り、予備軍も続々

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蓮舫氏も離党届。まだ予備軍が続きそうだ(撮影:尾形文繁)

「不協和音」と「クリスマス・イブ」の明暗

民進再結集のため解党・新党結成を目指し「クリスマスまでに結論を出したい」と必死に調整を続けた大塚氏は、26日の合同会議で「結論先送り」を確認した直後の蓮舫氏離党にがっくりと肩を落とした。対照的に枝野氏は、入党届を持って面会を求めた蓮舫氏を満面の笑顔で歓迎した。

「政界のカラオケ帝王」と呼ばれる枝野氏の現在の十八番は欅坂46の「不協和音」とされる。カラオケに行けば、声量豊かに「不協和音を僕は恐れたりしない」と拳を振り上げる。対する大塚氏に似合うのはクリスマスソングの定番「クリスマス・イブ」だろう。「心に深く秘めた想い~叶えられそうもない~きっと君は来ない」。アップテンポと物悲しいバラードの対比が枝野、大塚両氏の明暗を映し出す。

民進党初代代表の岡田氏は2017年を振り返って「ひどい以外の何物でもない」と嘆いたが、年明け以降も民進党の混乱と苦悩は続く。政党交付金絡みの大晦日ギリギリの離党・入党騒ぎもなお続くとみられる中、再結集をめぐる枝野、大塚、玉木3代表の初夢は、果たして「希望」か「絶望」か。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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