仏壇のはせがわがイオンにまで出店するワケ

カリモク家具ともコラボ、「仏壇革命」を狙う

はせがわがカリモク家具と共同開発した家具調の仏壇はフローリングのリビングにもなじむ(写真:はせがわ)

SCへの出店展開の中で生まれたのが、国内最大手家具メーカーのカリモク家具と共同開発した家具調の仏壇だ。仏間に置く伝統的な仏壇ではなく、フローリングのリビングにも調和するようにデザイン性を追求した。2015年に第1弾の「ソリッドボード」を発売。その後も商品を追加し、現在は4シリーズとなっている。

 SC出店の際、メインターゲットに想定したのが、年配女性とその娘、つまり女性顧客だ。女性に支持されるための商品作りという発想から、家具メーカーとの共同開発に行き着いた。実際の商品開発では「横に広がってスペースをとる扉が邪魔」「仏具を片付けないと扉を閉められない」といった利用者の声を反映。扉の開け閉めがしやすい仏壇やガラス扉の仏壇も開発した。フローリングに合わせたカラーバリエーションも取りそろえた。

SCで売れる価格設定を追求

はせがわがカリモク家具と共同開発した家具調の仏壇。一見すると仏壇とはわからない(写真:はせがわ)

SCで売る仏壇にふさわしい価格設定もこだわった。一般的な仏壇の価格は、仏具と合わせて平均30万円くらいといわれるが、実際には大きさや素材によって10万円を切る仏壇から100万円を超えるものまで、価格の幅が広い。「冷蔵庫や大型テレビといった家電などを参考にして、まずは20万円が顧客に受け入れられる価格だと想定した」(江崎社長)。

そこで第1弾のソリッドボードでは仏壇を20万円台、仏壇を置く台を10万円台に設定。第2弾以降は顧客ニーズを見極めながら、その上下の価格帯の商品も投入している。

カリモクとのコラボ仏壇は販売が好調で、既存店でも取り扱いを開始。さらに他の家具メーカーとも共同開発を進める。リビングに合うデザイン性の高い家具調仏壇のラインナップを拡充し、統一したブランドイメージで顧客に訴求していく戦略も構想中だ。

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