代表辞任!小池百合子氏の前途に広がる茨道 ついに都議会公明党が「小池離れ」を明言

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
14日午後、東京都新宿区で行われた都民ファーストの会の政治資金パーティーにのぞむ小池百合子都知事(写真:日刊現代/アフロ)

背景にあったのは、東京五輪組織委員会の人事のようだ。

2020年東京五輪の組織委員会に、東京都議会は2名の理事の枠を持つ。都議選前は当時の最大会派である自民党の川井重勇氏と高島直樹氏が理事を務めていた。川井氏は東京都議会オリンピック・パラリンピック招致議員連盟の会長で、高島氏はオリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会委員長という職務からあてがわれたものだ。

東京五輪組織委員会の理事人事が膠着状態に

ところが、川井氏は都議選で落選し、東村氏が後任の招致議連会長になった。そしてオリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会委員長には都民ファーストの会の小山有彦氏が就任。都民ファーストの会と都議会公明党は、招致議連会長の東村氏と特別委員会委員長の小山氏に理事ポストを要求したが、自民党がそれに応じてこなかった。

というのも、招致議連は9月5日に総会を開いて公明党の東村氏を新会長に選任したが、自民党が「ルールに従った召集がなかった」として不参加。議連の「超党派性」が問われる事態に発展してしまった。

膠着状態が続いていたのだが、11月上旬になって変化があった。自民党が歩み寄りの姿勢を示したのだ。東村氏の組織委員会理事就任が現実化し始めたわけである。その間に、両者間の雪解けがあったとみるべきだろう。

希望の党の代表を辞任した小池知事はこれから都政に専念するというが、小池知事が国政に目を向けている間に都政ではこれまで以上に問題が山積している。都議会には小池知事の敵も多くなっており、苦しい展開になりそうだ。

安積 明子 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事