日経平均の連騰記録が途切れたらどうなるか 過去の「上昇ストップ後」の相場を調べてみた
最後にテクニカル面からみた当面の上値メドを高い順に5つ挙げておきたい。
2万2000円前後で上げ一服、再び北朝鮮情勢に警戒?
① 2万2666円(1996年6月高値)
② 2万2497円(2016年末値1万9114円+17.7%)
※1990年以降の上昇年の平均上昇率は+17.7%
③ 2万2133円(約3カ月の売買コストである75日線+10%)
④ 2万1981円(2016年末値1万9114円+15.0%)
※1949年以降の酉年の平均騰落率+15.0%
⑤ 2万1910円(一目均衡表で見たN計算値=2016年安値1万4952円+上げ幅6958円で計算)
※2014年安値1万3910円→2015年高値2万0868円の上げ幅6958円
を2016年安値に足しこんだもの
足元では連騰記録に焦点が集まっている。ただ、日々の動きはオーバーシュート(行き過ぎ)やいわゆるダマシのような動きも多く、あまり一喜一憂しない方が良いだろう。なるべく長期チャートを使い、年間騰落率や値幅計算等から客観的分析を行うのが重要だ。
さて、このあとは10月末から11月初旬にかけて日銀金融政策決定会合、米FOMC(公開市場委員会)が控えている。
さらに、11月3日からドナルド・トランプ米大統領のアジア歴訪が始まり、同6日には日米首脳会談が開催される。北朝鮮情勢の緊迫化も想定されており、連騰後の反動安になる局面もあるかもしれない。
この間、10月31日には、もともとは秋の収穫を祝う宗教的な行事であるハロウインが米国を中心に世界各地で行われる。その合言葉は『Trick or treat』で、お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ、といった意味だ。今年の10月の株式市場では、相場の神様なら『Trick or trade』というだろうか。奇妙な連騰相場に目を奪われる前に、いったん利益確定が必要な局面が近づいていると思われる。
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