三越伊勢丹HD、「クイーンズ伊勢丹」を売却へ

投資ファンド「丸の内キャピタル」に

 10月23日、三越伊勢丹ホールディングスは、高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」などを展開する三越伊勢丹フードサービス(東京都中央区、IMFS)の株式の66%を三菱グループ系の投資ファンド「丸の内キャピタル」に売却すると発表した。写真は東京の伊勢丹デパート。7月に東京で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 23日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングス <3099.T>は23日、高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」などを展開する三越伊勢丹フードサービス(東京都中央区、IMFS)の株式の66%を三菱グループ系の投資ファンド「丸の内キャピタル」に売却すると発表した。三越伊勢丹フードサービスは不振が続いており、ファンドの下で早期の再建を図る。

伊倉秀彦・経営戦略本部部長は会見で「V字回復には外部の力を借りた方が良いと判断した」と述べた。

まずは会社分割でIMFSのスーパーマーケット事業などを承継する新会社を設立。新会社の株式の66%を丸の内キャピタルに譲渡する。譲渡価格は非開示。株式の譲渡は2018年3月末を目途とする。店舗名の「クイーンズ伊勢丹」は継続する。

同社グループに34%の株式を残したことについて、伊倉部長は「スーパーマーケットの立地は変わらないし、看板(店舗名)も変わらない。グループとして、運営に一定の関与をしていく」と述べた。

ファンドの下で4―5年をかけて再建を図った後については「その時の状況であらゆる選択肢を持つ」とし、買い戻しも選択肢として残している。

三越伊勢丹フードサービスは、クイーンズ伊勢丹を17店舗展開しているほか、百貨店内の食品販売事業などを行っている。不採算店舗で譲渡しない店舗の選別などは、今後進める。

IMFSの主力のクイーンズ伊勢丹事業では、競争環境が厳しい中、出店拡大してきたことで「高級スーパーで出店コストがかかった。売り上げと投資のバランスが崩れた」という。2017年3月期まで5期連続の営業赤字で、2017年3月期は11億円の営業赤字だった。

三越伊勢丹グループでは「百貨店本業の再構築」や「成長事業の選択と集中」に重点配分し、構造改革を進めている。。

丸の内キャピタルは、同じく高級スーパーの「成城石井」を買収して再建、ローソンに売却した実績がある。

(清水律子)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • この新車、買うならどのグレード?
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • 森口将之の自動車デザイン考
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「氷河期」を救え!<br>どこまで進む?就労支援

バブル崩壊後の不況期に学校を卒業し、就職難に苦しんできた「氷河期」世代。彼らをめぐる状況が変わり始めています。政府は650億円を投じ就労支援を開始、中小企業の正社員採用も広がってきました。この好機を生かす秘訣を探ります。