オラクルが「クラウド分野」で始める追撃作戦 データベースの巨人はクラウドでどう戦うか
そのうえでション氏は金融業界だけでなく、政府関係の出生証明や運転免許などのIDマネジメント、自動車部品メーカーなどのサプライチェーン、食料品などの物流におけるトレーサビリティなどさまざまな分野に展開していく方針を示した。
データベースの巨人は転換できるのか
顧客が大きな先行投資をする必要があるオンプレミス型に比べ、利用する期間だけサービス利用料を支払うビジネスモデルのクラウドでは、競合サービスへの切り替えのハードルが低くなる。
クラウドでは追う立場にあるオラクルだが、今後クラウド比率をさらに高め売り上げシェアを拡大したとしても、その地位を維持するのは容易ではない。オープンワールドで行われた積極的な発表からは、「最先端技術を取り入れていかなくては、クラウドの競争に勝てない」という意識も見え隠れする。
IT業界の大きな構造変化を前に、売上4兆円の巨大企業オラクルも絶えることなき技術革新を迫られている。
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