オラクルが「クラウド分野」で始める追撃作戦 データベースの巨人はクラウドでどう戦うか

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そのうえでション氏は金融業界だけでなく、政府関係の出生証明や運転免許などのIDマネジメント、自動車部品メーカーなどのサプライチェーン、食料品などの物流におけるトレーサビリティなどさまざまな分野に展開していく方針を示した。

データベースの巨人は転換できるのか

顧客が大きな先行投資をする必要があるオンプレミス型に比べ、利用する期間だけサービス利用料を支払うビジネスモデルのクラウドでは、競合サービスへの切り替えのハードルが低くなる。

クラウドでは追う立場にあるオラクルだが、今後クラウド比率をさらに高め売り上げシェアを拡大したとしても、その地位を維持するのは容易ではない。オープンワールドで行われた積極的な発表からは、「最先端技術を取り入れていかなくては、クラウドの競争に勝てない」という意識も見え隠れする。

IT業界の大きな構造変化を前に、売上4兆円の巨大企業オラクルも絶えることなき技術革新を迫られている。

島 大輔 『会社四季報プロ500』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て2017年10月から『会社四季報』編集部に所属。2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。

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