民進党「山尾議員スキャンダル」はヤバすぎる 前原新体制にたれこめる暗雲

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このうち宮崎謙介氏は衆議院議員を辞職し、中川俊直氏は自民党を離党。橋本健神戸市議は市議を辞職している。いずれもダブル不倫ではないが、議員本人が既婚者であるケースだった。

つまり、「既婚の議員が不倫をした場合」には厳しい処分が下ることが多いといえるだろう。もし『週刊文春』の報道が事実なのであれば、ダブル不倫である山尾氏の場合、責任追及はかなり厳しいものになるはずだ。

9月1日に行われた民進党代表選。前原新代表(中央)は船出直後から躓いてしまった(撮影:尾形文繁)

もっとも前原氏は、山尾氏の幹事長内定撤回について、単に「総合的に判断した」と述べていた。その中で山尾氏の起用についての質問には「全国を飛び回ってもらいたい気持ちがあった。その気持ちは変わっていない」「有為な人材なので思い切り活躍してもらいたいと考えている」と答えている。

その一方で、10月22日に投開票される衆議院補選では、山尾氏も応援に入ってもらうのかという質問に対し、前原氏は「みなさん方に3つの補欠選挙については、しっかり応援に行っていただきたいと思っている」とはぐらかした。

スキャンダルのイメージを払拭できるのか

「山尾氏が応援に行きたいと言っても、候補者が断ると思う。不倫スキャンダルを払拭しない限り、負のイメージは残る」

ある民進党関係者はこう述べた。信頼回復には山尾氏が自ら釈明をするしかないが、政調会長時代に発覚した過大なガソリンプリペイドカード問題についても、山尾氏の説明が十分なものであったとは言い難いものだった。

なお関係者によると、『週刊文春』は山尾氏に関するネタをほかにも数本準備しているようである。前原民進党は、船出と同時に大きなダメージを受けることになりそうだ。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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