民進党「前原vs枝野」が盛り上がらない必然

なぜ「最後の代表選」と揶揄されるのか

8月21日、記者会見を行った前原誠司元外相(右)と枝野幸男元官房長官(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

民進党の代表選が8月21日に告示された。立候補を届け出たのは、前原誠司元外相と枝野幸男元官房長官。ともに1993年の衆議院選で日本新党から出馬して初当選し、民主の風、新党さきがけ、旧民主党、民主党そして民進党と、所属政党はずっと同じだ。

しかし表向きには考え方はかなり違うように見える。保守的な前原氏に対し、リベラルな枝野氏。それは代表選での推薦人の面子を見てもわかるし、「野党共闘」や「小池新党」への距離のとり方にも2人には差がある。

共産党との「選挙協力」がカギ

前原氏は衆議院選を「政権選択の選挙」として、理念が異なる日本共産党との協力を否定している。枝野氏は「小池新党」は自民党の補完勢力であるとして連携を否定した。ただ前原体制になっても、共産党が自ら候補を引っ込める形での選挙協力は可能だろう。また衆議院選以外では、共産党と連携の含みを残している。

実際に前原氏を支持する保守系の民進党の議員は、「共産党とは水面下での協力をすればいい」と述べている。たとえば自民党の候補が圧倒的に強い選挙区では、民進党が候補擁立を断念する。そこに共産党が候補を擁立すれば、勝てる見込みがなくてもアンチ自民の票がある程度期待でき、供託金が戻ってくる可能性がある。

2009年の衆議院選では明確な野党共闘はなかったが、共産党が候補擁立の選挙区を限定したおかげもあって、民主党が躍進。政権交代を実現した。

「夢よ、再び」はあるのだろうか。

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