名誉毀損、ユニバーサルに300万円支払い命令

東京地裁、元社員の損害賠償請求で

 8月4日、ユニバーサルエンターテインメントの元社員が、同社の発表により不適切な送金に関わったかのように誤認され、名誉を傷つけられたとして、同社などに損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁(民事第5部、吉村真幸裁判長)は2日、元社員の主張を認め、ユニバーサルに300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。写真は都内で6月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 4日 ロイター] - ユニバーサルエンターテインメント<6425.T>の元社員が、同社の発表により不適切な送金に関わったかのように誤認され、名誉を傷つけられたとして、同社などに損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁(民事第5部、吉村真幸裁判長)は2日、元社員の主張を認め、ユニバーサルに300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

原告の中野隆文氏は、ユニバーサルの米子会社の日本支社長を務めていた2010年に他の元社員と共謀して米子会社の1000万ドルの送金に関わり、会社に損害を与えたとして、ユニバーサルから2012年、損害賠償請求を起こされていた。同社は後にこれを取り下げている。

中野氏は、この問題に関連してユニバーサルがホームページで13年2月に開示した発表資料で名誉を傷つけられたと主張。13年3月に東京地裁に同社などを相手取り、3000万円の損害賠償など求める訴訟を起こした。

吉村裁判長は判決文で、ユニバーサルらが主張する「真実性の抗弁も相当性の抗弁も成立しない」とし、ユニバーサルの発表資料の内容は中野氏の社内的評価を低下させると断定した。

また、1000万ドルの送金について裁判長は、当時ユニバーサルの会長だった岡田和生氏の指示によるものだったと認定した。

ロイターは、ユニバーサルに控訴を検討しているかなどコメントを求めたが、同社は回答を差し控えた。岡田氏は、1000万ドルの送金を指示したと裁判長が認定したことについて「私は関わりはない。私が指示をする理由がない」と関与を否定した。

(江本恵美、ネイサン・レイン)

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