ファナック、通期業績予想を上方修正 ロボマシンなど好調、対ドル100円想定を維持

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 7月28日、ファナックは、2018年3月期の連結業績予想(日本基準)を上方修正したと発表した。営業利益予想は従来の1555億円から1698億円(前年比10.8%増)に増額した。写真は都内で昨年11月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 28日 ロイター] - ファナック<6954.T>は28日、2018年3月期の連結業績予想(日本基準)を上方修正したと発表した。営業利益予想は従来の1555億円から1698億円(前年比10.8%増)に増額した。FA(工場の自動化)関連やロボット、ロボマシンなどの好調な受注を反映した。対ドルでの想定為替レートは100円で据え置いた。

通期の売上高予想は5698億円から6114億円(同13.9%増)に引き上げた。17年4─6月期の連結売上高は前年同期比32.1%増の1684億円。連結営業利益は同20.6%増の505億円だった。通期予想に対する第1四半期営業利益の進ちょく率は29.8%に上った。

4─6月期の部門別売上高はFAが前年同期比20.2%増、ロボットが同29.6%増、ロボマシンが同69.4%増と大きく伸びた。ロボマシンは中国や台湾のスマートフォンメーカーからの需要が活発だったという。各部門とも受注高は増加。中でもロボマシンの受注高は前年同期比で約95%増となった。

7月以降の想定為替レートは対ドルは据え置いたが、対ユーロでは期初の110円から115円に見直した。トムソン・ロイターの調査によると、アナリスト24人による18年3月期営業利益の予測平均値は1829億円。修正後の会社計画はこれを下回る保守的なものとなっている。

 

 

(長田善行)

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