私たちは早い時間に行ったので出合えなかったが、どうやら1日1本、このイベントの開催中に回送列車が3番ホームに入ってくるらしい。ただでさえホームのギョーザでテンションが上がっているのに、それを見たらさらに気分が上がりそうだ。出合えた人がうらやましい。
45分間で、追加2袋を含めギョーザを全員で6袋完食し、お腹いっぱいで出口に向かうと、すでに行列は3時間待ちになっていた。
私は都区内パスを買っていたので大丈夫だが、入場券で駅構内に入った人はすでに2時間の枠を超えている。
2時間あれば、ギョーザの本場、宇都宮まで上野東京ラインで行けてしまう。それによく考えたら「味の素冷凍ギョーザ」はスーパーで買える物だし、決して手に入りにくいものではない。ビールもそうだ。今の時期はビアガーデンも多く、外で飲食できる場所も多い。
人を引きつけるワクワク感
なのになぜ、ここまで来て、わざわざ行列してまで食べたいのか?
……それでもやはり、ホームでギョーザを食べたいのだ。
「めったに行けない場所で、通常食べる場所ではない所で食べられる」というシチュエーションに、みな引かれてしまうのではないだろうか。先日の「ホームで焼き肉!」とまさに同じことである。そこにはドキドキ・ワクワク感があるのだ。
さらに今回の企画は「めったに行けない場所だが都内で行きやすい」うえに、「日本人が大好きなギョーザ」という要素が、非常にうまくマッチしたのではないかと思った。
7月14日から始まったギョーザステーションの開催は7月28日まで。平日の時間は17~23時(ラストオーダー22時15分)となっている。もうほとんど残りの日がないが、なかなかできないこの体験、気になっている人はぜひ行ってみてほしい。
もしかしたら私も、また並んでいるかもしれない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら