スマホ「音声アシスタント」機能は戦国時代だ グーグル、アップルにアマゾン、サムスンも!

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Googleアシスタントは後発だけあって、進化している部分も多い。文脈を理解することにより、主語を省略してもユーザーが望む結果を提示してくれるなど、より人との対話に近い形で利用できるようになっている。

たとえば「近くの焼肉屋さんを教えて」と聞き、Googleアシスタントが複数の候補を返してきた後、「最初のお店」と聞くと、Googleアシスタントが「焼肉屋さんの検索結果の最初のお店を教えてほしいのだな」と解釈し、そのお店の詳細を返してくれる、といった具合だ。

アマゾンの「Alexa」がスマホに進出

そんな中、OSを掌握しているアップルとグーグルの寡占状態を阻止しようという動きが出てきている。それを象徴するのがアマゾンだ。

アマゾンはAIスピーカーの「Amazon Echo」で独自AI「Alexa(アレクサ)」を採用しているが、今年に入り、スマホメーカーと協力してAlexaをスマホに搭載する動きを見せているのだ。実際、米国で実施されたIT・家電の見本市「CES 2017」で、中国・ファーウェイが同社のスマホ「Mate 9」に、Alexaによる音声アシスタント機能を搭載することを発表している。

HTCの「HTC U11」。GoolgleアシスタントだけでなくAlexaにも対応するなど、複数の音声アシスタントを採用した(著者撮影)

また台湾・HTCも、5月に発表した旗艦モデル「HTC U11」に、GoogleアシスタントだけでなくAlexaも対応させることを発表。さらに中国向けとして、中国のネット企業・バイドゥの音声アシスタント「DuerOS」にも対応するとしている。

日本向けのHTC U11は現在のところGoogleアシスタントのみの対応となっていることから、国や地域によって搭載する音声アシスタントを分ける方針をとっているようだ。

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