米国株、NYダウとS&P続伸、銀行株等に買い NYダウは一時、取引時間中の最高値を更新
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日の米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が続伸して取引を終えた。エネルギー株や銀行株が買われ、ダウ工業株30種は一時、取引時間中の最高値を更新した。一方でハイテク株は軟調な地合いが続き、ナスダック総合指数は続落した。
セクター別では、S&Pエネルギー株指数が2.0%上昇して約1カ月ぶりの大幅上昇となった。エクソンモービル<XOM.N>やシェブロン<CVX.N>が値上がりしてエネルギー株指数の上げを主導した。
原油先物市場では北海ブレントと米国産標準油種WTIがいずれも1%を超える上昇となった。オニール・セキュリティーズのNYSEフロア部門ディレクター、ケン・ポルカリ氏は、原油相場の上昇によりエネルギー関連株に対する買い意欲が強まったと説明した。
S&P金融株指数<.SPSY>も1.3%上昇して全体相場を下支えした。だがS&P情報技術株指数<.SPLRCT>は0.9%低下してナスダック総合指数を圧迫した。
米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業景気指数は57.8で、前月の54.9から上昇し、約3年ぶりの高水準となった。
さらに経済活動のバロメーターとされるダウ輸送株指数<.DJT>が終値の過去最高を更新した。ポルカリ氏は「経済に対する不安感がない場合、輸送業は間違いなく先行セクターだ。経済情勢が改善へと向かうのなら、先行きの改善を見込んで輸送や鉄道、トラック、航空銘柄などが軒並み堅調に推移する」と述べた。
6月の米自動車販売が比較的安定した内容だったことを受けて自動車株が買われ、フォード・モーター<F.N>は3.3%高、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は1.8%高となった。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は2.55対1だった。ナスダックも1.51対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。
この日は独立記念日の前日で短縮取引だったため、薄商いとなった。米取引所の合算出来高は約37億7000万株で、直近20営業日の平均である71億8000万株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 21479.27 +129.64 +0.61 21392.30 21562.75 21391.71 <.DJI>
前営業日終値 21349.63
ナスダック総合 6110.06 -30.36 -0.49 6173.29 6177.36 6106.12 <.IXIC>
前営業日終値 6140.42
S&P総合500種 2429.01 +5.60 +0.23 2431.39 2439.17 2428.69 <.SPX>
前営業日終値 2423.41
ダウ輸送株20種 9639.63 +75.90 +0.79 <.DJT>
ダウ公共株15種 703.36 -3.55 -0.50 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1020.51 -14.40 -1.39 <.SOX>
VIX指数11.22 +0.04 +0.36 <.VIX>
S&P一般消費財 712.74 -1.32 -0.18 <.SPLRCD>
S&P素材 340.48 +3.06 +0.91 <.SPLRCM>
S&P工業 586.37 +3.45 +0.59 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 566.18 -0.65 -0.11 <.SPLRCS>
S&P金融 415.07 +5.48 +1.34 <.SPSY>
S&P不動産 200.89 +1.88 +0.94 <.SPLRCREC
>
S&Pエネルギー 487.49 +9.58 +2.01 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 918.32 +1.39 +0.15 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 155.36 +1.33 +0.86 <.SPLRCL>
S&P情報技術 932.29 -7.99 -0.85 <.SPLRCT>
S&P公益事業 262.35 -1.42 -0.54 <.SPLRCU>
NYSE出来高 4.92億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20180 + 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 20145 + 75 大阪比 <0#NIY:>
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