羽田の発着枠めぐり、JALとANAが対立

増える羽田空港の発着枠、配分次第で競争関係に変化

航空連合への影響の可能性も

他方、羽田の国際線発着枠の配分は、JAL、ANAの2社だけではなく、各国の航空会社の競争環境にも影響を与える可能性がある。各国の航空会社は連合を形成し、協力関係を持ちながら世界の路線ネットワークを構築しているからだ。ANAはスターアライアンス、JALもワンワールドという航空連合にそれぞれ加盟する。

国際航空運送協会(IATA)のデータによると、羽田国際線の航空連合ごとの現在のシェア(便数ベース)は、ワンワールドが31%、スターアライアンスが40%。仮にANAの伊東社長が求めるように増枠される約20枠全てがANAに配分された場合、シェアはワンワールドが20%、スターアライアンスが50%と大きく変わる結果になる。

英ブリティッシュ・エアウェイズ(ワンワールド加盟)を傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)の最高経営責任者(CEO)、ウィリー·ウォルシュ氏は7月末、ロイターに対し、発着枠の配分には「透明性が必要だ」と指摘。今年10月の来日予定を前倒し、日本の国土交通省関係者と面会することも検討している。

(杉山 健太郎、ティム・ケリー 編集;田巻 一彦)

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