日経平均3日ぶり小反発、出遅れ銘柄など物色

市場は8日の「ビッグイベント」にどう反応?

 6月7日、東京株式市場で日経平均は3日ぶり小反発。連日終値での2万円台回復はならなかった。前日の米国株は下落、為替も1ドル109円台と円高基調を維持しており、売り優勢で始まった。写真は都内で2015年8月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶり小反発。連日終値での2万円台回復はならなかった。前日の米国株は下落、為替も1ドル109円台と円高基調を維持しており、売り優勢で始まった。売り一巡後は下げ渋り、出遅れ感のある銘柄や材料株、テーマ株を中心に押し目買いが入った。指数は後場にプラス圏に浮上。円高一服を背景に先物主導で買い戻しが入ったが、前日の終値付近での小幅な値動きに終始した。

TOPIXも3日ぶり小反発。セクター別では、鉱業、非鉄金属、証券が上昇率の上位に並んだ。半面、建設、小売、その他製品の下落率が大きかった。

前引け時点でTOPIXは前日比0.26%安だったものの、後場の比較的小じっかりとした値動きに関し、日銀のETF(上場投資信託)買いの観測も出ていた。

8日には国内1─3月期GDP改定値が公表される予定で、1次速報から上方修正が想定される。市場では「投資家の関心は為替や金融政策から経済指標などファンダメンタルズに戻りつつある。同日には英国総選挙、ECB(欧州中央銀行)理事会、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言など海外イベントが多く控えているが、あまり関心がない様子」(大和住銀投信投資顧問・経済調査部部長の門司総一郎氏)との声が聞かれた。

個別銘柄では、三井ハイテック<6966.T>がストップ高となり2007年7月以来約10年ぶりの高値水準となった。6日に発表した業績・配当予想の上方修正と自社株買いが好感された。スマートフォンや車載関連などの部材の受注が想定以上のレベルで推移することが見込まれるという。

半面、安藤・間<1719.T>が急反落し、年初来安値更新。東京電力ホールディングス<9501.T>の福島第一原発事故に関連する除染事業で、同社が作業員の宿泊人数や宿泊単価を改ざんした領収書を作成していたことが分かった、と産経新聞が7日付朝刊で報じた。企業不祥事に関する報道を嫌気した売りが広がった。

東証1部騰落数は、値上がり1150銘柄に対し、値下がりが693銘柄、変わらずが174銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     19984.62 +4.72

寄り付き   19951.68

安値/高値  19908.07─20023.24

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1597.09+0.65

寄り付き     1594.42

安値/高値    1591.2─1599.5

 

東証出来高(万株) 171817

東証売買代金(億円) 23239.48

 

(辻茉莉花)

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