銀行カードローンで借金苦に陥った人の嘆き

返済能力以上の金額を借りてしまった?

だが、破滅はすぐに訪れた。2年ほどで消費者金融とカードローンへの借金総額が約650万円に。仕事も体調の悪化から休職。返済にも限界を感じて、弁護士に相談をして自己破産した。

「当時は藁をもつかむ思いでしたけど、考えが甘かったですね。なんとしても返済しなくてはと思っていましたけど、気がついたときにはもう遅かったです。本当に後悔しています」

現在は自宅で療養しながら、1日も早い社会復帰を目指しているという。

2016年、個人の自己破産の申請が、13年ぶりに増加した。その背景のひとつにあるとみられる銀行のカードローンが、個人の暮らしを破壊し始めている。

普段の生活費や医療費などが、個人の生活を追い詰める昨今。経済ジャーナリストの荻原博子さんは、借金の質の変化に注目する。

貸せば貸すだけ銀行は儲かる

「遊ぶカネ欲しさに借りる人は少ないですね。今は切実に生活するおカネを必要とする人が多いです」と指摘し、続ける。

「経済も下降線をたどり、社会保障費も上がる。それなのに給料は上がらない。子どもの入学金や、住宅ローンも払わなくてはいけない。そんな経済状況が、カードローンに手を出す人が多い背景にあります」

銀行カードローン残高が、急速に増えている。

2012年までは3兆円台で推移していた総額が、今年3月末には6兆円台に増加。自己破産予備軍の温床になっているという。

「はっきりいって、銀行がこんないい加減におカネを貸すことをするのか、というのが想定外でした。返済能力以上の金額を簡単に銀行が貸してしまっているんです」

そうあきれるのは、首都圏生活保護支援法律家ネットワーク事務局長の森川清弁護士だ。かつて消費者金融が生活者に貸しつけ高い金利をじゃぶじゃぶ稼いでいたうまみを、そっくり銀行が持っていくのが、今だと指摘する。

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